トレーサビリティ計測工学寄付講座は,株式会社トプコン,株式会社東京精密,ネオアーク株式会社,株式会社ミツトヨの4社の寄付により2008年4月1日に設立されました.設置期間は,2008年4月1日〜2011年3月31日の3年間です.
次世代の生産システムでは,安全,品質保証,グローバリゼーションのために,計量標準・SI単位系の効率的で経済的な利用によるトレーサビリティの確立が不可欠です.本寄付講座では,長さ,形状,位置などの基本的な計測(精密計測)を中心として,トレーサビリティを普及するための基礎研究,教育および産学連携を行うと同時に,長さ計測のトレーサビリティを高度化する計測システムの開発を目指します.寄付講座は,寄付講座特任教授:松本弘一,寄付講座教授(兼務):高増潔の体制で構成します.
■研究内容・研究課題
上記の目的において,次世代のトレーサビリティ計測工学に必要となる専門技術教育を推進するために,次の3分野における研究課題を実施します.
- トレーサビリティ計測体系の普及と教育
- 次世代ものづくり・精密工学の視点に立ったトレーサビリティ体系の方法論
- フェムト秒レーザを用いた光コム測距,低コヒーレンス干渉,光ファイバ網などを利用した,長さ計測の新しいトレーサビリティの供給方法の開発
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松本弘一特任教授
- 1976年3月 東京大学工学研究科博士課程修了(工学博士)
- 1976年4月〜 工業技術院計量研究所入所
- 2001年4月〜 (独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門長さ計測課長,副部門長
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