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Legoマイクロメータ
レゴでノギスを作るという無茶をしている人がいます.米国カリフォルニアのソフトウェアエンジニアのBen Williamsonです.ホームページは,(http://staticip.cx/~benw/lego/calipers/index.html)
これに対抗して,マイクロメータを作ってみることにした.
Legoマイクロメータは,本体,軸,軸受で構成されています.軸は,スクリュウを5つつなげたもので,軸受は8歯の歯車2つで軸を挟み込む構造になっている.本体には,回転角センサーが入っていて,1パルス0.196mm(この値の理由は)の分解能で測定ができる.
軸の手で回転する部分には,空回りする歯車をバネで押さえることで,ラチェットストップの代わりにしてある.この機構のお陰と,マイクロメータの構造がよい(アッベの原理を満たす)ので,このマイクロメータもかなりの精度がでる.
3つのレゴ(2×2,2×3,2×4のブロック)の長さを4回づつの繰返し測定したときの精度(不確かさ)は,デジタルマイクロメータの測定値を基準にして,±0.34mm(2シグマ)であった.ただし,ゼロ点をちゃんと取らないと,この精度はでない.

Legoマイクロメータ
2×4のブロックの測定
軸,軸受を示す.クリックすれば大きい写真が見られます.
軸 軸受
軸と軸受 軸の回転させる部分
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